父の権威と訓戒

 私たちが生きているこの時代を、ポストモダニズムと呼びます。ポストモダニズムの特徴は、画一的で絶対的なものを認めないことです。逆にポストモダニズムは、多様性と相対性を重視します。多様性と相対性を重視するということは、つまり個人の自由や権利をとても大切にするという意味です。だから、このようなポストモダニズムの環境で育った世代は、画一的で一方的だと感じる権威主義を嫌います。権威そのものを認めようとしません。また、権威を認めないだけでなく、権威に対して反感を持ちます。

 社会の最も小さい単位は家庭です。その家庭の権威者は父親です。神様は私たちが生まれた時から、父親という権威者を与えました。しかし、ポストモダニズムの影響を受けた子どもたちは、家庭の権威者である父親の権威をも無視し、認めない傾向にあります。父親の権威を認めない子どもは、父親の教えや訓戒を受け入れません。むしろ放っておいてくれと、父親の教えをはねのけます。このように父親の権威を認めず、父親の教えを受け入れない子どもたちは、父親との関係が悪くなり、彼らの人生はあちこち曲がり、さまようようになります。大人になって社会へ出しても、会社の権威者である社長、自分を導くリーダーの権威を認めず、そのため、組織に適応できず苦しみます。

 聖書は子どもたちに対してこのように語ります。「子どもらよ。父の訓戒に聞き従い、悟りを得るように心がけよ。」(箴言4:1)「訓戒を堅く握って、手放すな。それを見守れ。それはあなたのいのちだから。」(箴言4:13)
 訓戒はあなたのいのちだから、父親の訓戒を受け入れなさいと聖書は語ります。愛する南三陸町の子どもたちが、父親と母親の権威を認め、両親の訓戒を受け入れ、知恵といのちを得る人生になる恵みがありますようお祈りします。

 子どもたちがそのような人生を生きていくためには、父親と母親である私たちがすべきことがあります。権威の下にある子どもたちが両親の権威を認めやすいように、正しい人生を生きることです。父親である方々にお願いします。子どもたちを怒らせない皆さんになられますよう祝福します。子どもたちに父親の権威を受け入れる愛を与えてくださいますようお祈りします。また、母親である方々を祝福します。子どもたちの前で夫の権威を無視したり、引き下ろしたりしない皆さんになられますよう祝福します。夫を認めず、夫の権威を無視するなら、子どもたちもそれを見て学びます。夫たちの権威を認め、夫を尊ぶ妻になられますよう主の御名によって祝福します。子どもたちよりも先に夫のご飯を準備し、良いものは子どもたちよりもまず夫に出す妻になられますよう祝福します。そうすれば、自然に夫の権威が立てられ、子どもたちも父親の権威を認め、父親の訓戒と教えを受け入れられるようになります。訓戒を受けるなら、子どもたちは迷わず正しい人生の道を歩めるようになります。