イスラエルはエジプトから脱出し、40年間の荒野生活を経てエルサレムに定着しました。神様の神殿を建築する情熱を持っていたダビデ王によって建築の準備が整えられ、ソロモン王の時代にエルサレム神殿が完成しました。その後イスラエルは霊的に堕落してしまい、ほかの神々にも拝む姦淫の罪を犯しました。神様は預言者たちを遣わして警告されましたが、彼らはそれも無視し、逆に神様の人を迫害したり、殺したりしました。その結果、神様の刑罰を受け、バビロン帝国によってエルサレム神殿は破壊されました。彼らは捕虜になってバビロンに連れて行かれ、悲惨な日々を過ごしました。
ところが、神様はご自分の約束を守る真実な神様であり、彼らを赦して回復のためにエルサレムに帰還させます。この帰還時代の内容が記録されているのが、エズラ記、ハガイ書、ネヘミヤ記などです。エルサレムに帰還した彼らは、壊された神殿を再建します。この神殿建築の過程に注目すると、すべてが神様の霊によってできあがることが分かります。そして、神様の霊によって奮い立たせられた人々によって建築が進められていることが分かります。
ハガイ書1:7~8, 14
7 万軍の主はこう言われる。『あなたがたの歩みをよく考えよ。8 山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、栄光を現す。─主は言われる─ 14 主が、シェアルティエルの子、ユダの総督ゼルバベルの霊と、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアの霊と、民の残りの者すべての霊を奮い立たせたので、彼らは自分たちの神、万軍の主の宮に行き、仕事に取りかかった。
エズラ記1:5~6
5 そこで、ユダとベニヤミンの一族のかしらたち、祭司たち、レビ人たちは立ち上がった。エルサレムにある主の宮を建てるために上って行くように、神が彼ら全員の霊を奮い立たせたのである。6 彼らの周りの人々はみな、銀の器、金、財貨、家畜、選りすぐりの品々、そのほか進んで献げるあらゆる物をもって彼らを力づけた。
神様の霊により奮い立たせられた人々は、喜びをもって神様のための神殿を建築します。人々は喜びをもって自分にあるもので神殿建築ために必要なものを支援します。祭司をはじめレビ人たちは、一致して工事を指揮します。基礎工事である礎が据えた時、彼らは神様に楽器で感謝の賛美と礼拝をささげます。
神殿建築が進むと以前の神殿、ソロモンが建築した神殿と比較して不平不満を言う人々がいました。神殿建築をあざ笑い、妨害しようとする勢力もいました。その時、神様は神殿建築をする人々に次のように語られました。
ハガイ書2:4~9
4 しかし今、ゼルバベルよ、強くあれ。─主のことば─エホツァダクの子、大祭司ヨシュアよ、強くあれ。この国のすべての民よ、強くあれ。─主のことば─仕事に取りかかれ。わたしがあなたがたとともにいるからだ。─万軍の主のことば─ 5 あなたがたがエジプトから出て来たとき、わたしがあなたがたと結んだ約束により、わたしの霊はあなたがたの間にとどまっている。恐れるな。』6 まことに、万軍の主はこう言われる。『間もなく、もう一度、わたしは天と地、海と陸を揺り動かす。7 わたしはすべての国々を揺り動かす。すべての国々の宝物がもたらされ、わたしはこの宮を栄光で満たす。─万軍の主は言われる─ 8 銀はわたしのもの。金もわたしのもの。─万軍の主のことば─ 9 この宮のこれから後の栄光は、先のものにまさる。─万軍の主は言われる─この場所にわたしは平和を与える。─万軍の主のことば。』」
私たちは教会の礼拝堂を建築しています。教会の建物は神殿ではありませんが、神様の臨在があり、神様に礼拝する場所としては同じ意味があります。エルサレムに帰還したイスラエルの人々を通して神殿を建築させた神様のみこころは、光塩キリスト教会の礼拝堂を建築する私たちの上にも臨んでいると信じます。礼拝堂建築を手伝っている人々の霊は、神様によって奮い立たせられているからです。建築に必要な物や人々もすでに備えられているからです。建築関係の公務員をはじめ工事関係者たちが、心を尽くして建築をしているからです。その中で、賛美と礼拝も盛り上がり、真のいけにえが神様にささげられているからです。
愛する皆さん。聖霊様によりイエス様に立ち返った人々のたましいが奮い立たせられ、喜びをもって礼拝堂を建築する奇跡の現場に私たちは立っています。何という栄光であり、大きな恵みでしょうか。わきまえのない私たちを通して、この南三陸町に揺るぎない礼拝堂を建ててくださる神様をほめ歌いましょう。感謝しつつ、引き続き礼拝をささげていきましょう。そうすれば、イエス様の平安と祝福がより豊かに、この地域に、宮城県に注がれると信じます。愛します。